Google CloudのProfessional Cloud Network Engineerに合格しました
MSP部の佐々木です。
先日Google CloudのProfessional Cloud Network Engineer(以下PCNE)を受験し、無事合格することができたので、受験の記録を残したいと思います。
普段、受験記はMSP部内向けにしか書かないのですが、日本人の受験記が非常に少ない試験だったので、今回はSKY BLOG向けに書いてみました。
1. PCNEとは
PCNEはGoogle Cloudのプロフェッショナル認定資格の1つで、Google Cloudにおけるネットワークの設計・管理についての知識が問われます。
https://cloud.google.com/certification/cloud-network-engineer
試験時間は2時間(50問ほど)、使用できる言語は英語のみとなっています。(2021年10月時点)
受験のための条件はありませんが、公式のページには推奨される経験として「業界経験が3年以上(Google Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む)」とあります。
2. 筆者について
私が見かけた範囲ではベテランの方が書いた受験記しかなかったので、参考までに、試験勉強を開始した時点での私のスキルレベルを書いておきます。
■業界経験
・新卒3年目(ITパスポートレベルの知識で入社、業務で触ってきたのはほぼAWSのみ)
・業務でのネットワーク構築経験はほとんどなし
採用面接時点ではAWS、Azure、Google Cloudを聞いたことすらなかったらしいです。
■英語力
・あまり得意ではない
・ドキュメントをなんとか読める程度
一応、学生時代に英語の論文を読む機会は多かったです。分野が全然違いますが…
文法はさっぱりですが文章読むのは得意なので、単語さえわかればだいたい読めます。
■所持している資格(一部抜粋)
Google Cloud認定資格 :Associate Cloud Engineer、Professional Cloud Architect
AWS認定資格 :アソシエイトレベル3種
Microsoft Azure認定資格:Azure Administrator Associate
三大クラウド全部勉強したら混ざって大変かなーって思ってたんですが、今のところはまだ大丈夫です。
3. なぜPCNEを受験したのか
・今までのGoogle Cloudの学習で、スカイ365の業務で活かせるようなスキルをつけることができていなかった。
Google Cloudの認定資格は去年10月にAssociate Cloud Engineer試験、今年8月にProfessional Cloud Architect試験に合格していましたが、これらの試験はGoogle Cloudの各サービスを使用することで何ができるか、どう組み合わせて使用すればよいかをざっくりと問われる試験でした。
簡単に言えば、合格するだけなら各サービスを広く浅く知っていればよく、サービスの具体的な仕様や設定方法等を知らなくても解くことのできる問題が多かったと記憶しています。
Google Cloud上にZabbixを用いた監視システムを顧客向けに構築したい場合、具体的にどのようなネットワーク構成で、どのような作業手順で進めていけばよいか?
PCNEの勉強を始める前の自分は、これを問われたときに、自信をもって答えることができないだろうなと感じていました。
PCNEの試験範囲がまさにこの辺りをカバーしており、試験勉強で得た知識を業務ですぐに活かすことができました。
・Google Cloudのパートナーの要件にプロフェッショナル資格の所持が含まれていた。
特に会社から要請されたとかではないんですが、この辺りもだいぶ意識していました。
・Google Cloudのプロフェッショナル資格は合格するとパーカーなどの特典が貰える。
こういうの好きです。
残念ながら最近在庫切れ気味みたいで、あまり選択肢がなかったです。
4. 試験勉強について
■勉強期間
2か月ほどです。
入社してからだいたいは2か月の勉強期間と1ヵ月の休息期間を繰り返しています。
■勉強方法
・公式の模試
試験勉強を始める前に受験して、だいたい7割正解くらいでした。
試験範囲はカバーしきれていないですが、解説にリンクがあるので全部読んでいったほうがいいです。
・試験ガイド、公式ドキュメント
他の方も書いていますが、以下の試験ガイドに記載されている内容が正直に出題されていた印象です。
https://cloud.google.com/certification/guides/cloud-network-engineer/?hl=ja
Google Cloudは3大クラウドの中で最もドキュメントの翻訳が綺麗なので、公式ドキュメントを使った勉強がしやすいです。
というより、日本語だと公式ドキュメント以外の情報がまだまだ少ないので、試験ガイドの各項目に対応するドキュメントを探して読んでいくのが良いかと思います。
・Qwiklabsによるハンズオン
8月にProfessional Cloud Architectを受験した際にPCNEの試験範囲のハンズオンも多少やっていたので、今回はあまり触りませんでした。
・Whizlabs(問題演習)
https://www.whizlabs.com/google-cloud-certified-professional-cloud-network-engineer/
資格試験の際はいつもお世話になっているサイトです。本番と同じ形式で問題を解くことができます。
難易度はだいたい本番より少しだけ低めなので、いつもここの問題集をほぼ完璧に解けるようしてから試験に臨んでいます。
・GCP の細かすぎて伝わらないハイブリッドネットワーキング
https://medium.com/google-cloud-jp/gcp-の細かすぎて伝わらないハイブリッドネットワーキング-14ed12ebe84d
わかりやすく解説されていて非常に助かりました。
・業務
Google Cloud上に監視システムを構築するタスクにアサインされていたので、色々と調べたり、1からネットワークを構築する機会に恵まれました。
というか、これにアサインされるのを事前に知っていてPCNEの勉強を始めました。
勉強したことがそのまま構築に使える場面があったり、構築でやったことがそのまま問題に出たりと、タスクの進捗も試験勉強もかなり良い感じでした。
5. おわりに
これまで3大クラウドの資格をいくつか取得してきましたが、今までで一番普段の業務内容に近い試験だったと思います。
AWSを触ってきた人間からするとGoogle Cloudのネットワークはユニークな面が多いので、今回の試験勉強で知識をしっかり定着できたのはとても良かったです。
クラウド関連資格(3大クラウド+Salesforce)はこれで10冠になりました。
プロフェッショナルはまだGoogle Cloudしか持っていないので、戦いはこれからです。